日文65(4)


僕もつられて笑いながら、受験の话や初めて一人暮らしをする话などをした。
ちょっと警戒してたけど、悪い人ではなさそうだ。


ひとしきり话し、食事も终わった后。
キッチンに食器を片付けて戻ってきたお姉さんが、僕の隣に座ってきた。
「……ねえ君、彼女いるんでしょ?」
「えっ……?」
急に踏み込んだ事を闻かれ、僕はドキッとしてそちらの方を向く。
お姉さんは少し酔っているのか、頬に赤みがさしている。

「最近出来たばっかりで……でも、大神さんがどうしてその事を……」
「凉叶でいいわ。ふふ、二人が话してるの、昨日闻こえてたんだよね。この物件、壁が薄いんだよねー? ……そっかーじゃあ、付き合いたてホヤホヤなんだ……?」
凉叶さんは目を细め、なんだか嬉しそうに意味ありげな笑みを浮かべながら、少しずつこちらににじり寄ってくる。

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「いいのかな?最近出来たばかりの可爱い彼女ちゃんがいるのに、お姉さんの部屋に一人で来たりして……何かちょっと、期待してるんじゃない?」
「そっ、そんなつもりじゃ……!」
凉叶さんは先程までとは打って変わって甘い声を出しながら、僕にピッタリと寄り添い、しなだれかかってくる。
短パンを履いた僕の露出した太ももに、いつの间にか凉叶さんの右手が添えられ、するすると优しくさすられる。
薄い部屋着越しに、大人の女性の柔らかい体を感じる。髪から漂うシャンプーのような甘い香りが鼻孔をくすぐる。
なんだか、変な気持ちになってくる。
何となく、このままだとまずい、と思う。

「凉叶さんっ、ちょっと、酔ってるんじゃないですかっ……」
「……そうねえ……君、本当に美味しいお酒の饮み方、知ってる?」 nwxs10.cc
「え……?」
突然の话题の転换に僕が戸惑っていると、凉叶さんはグラスに入っていたチューハイを一気に口に含む。
どうやって饮むのだろう、そんな呑気なことを考えていると、凉叶さんが急にこちらを向き、両手が僕の頬に添えられて。

ちゅっ。

何の前触れもなく、いきなり、唇を夺われた。

「……んーーーーっ!?」

あまりに突然の出来事に僕はとっさに反応できない。
目を白黒させていると、生暖かい液体が凉叶さんの口から送り込まれてくる。酒だ。僕の唇が凉叶さんの舌でこじ开けられ、间から唾液交じりの酒を流し込まれているのだ。
僕は惊く间もなく、口に送り込まれてくる酒を反射的に饮み干していく。アルコールのツンとした刺激が喉から鼻に抜け、五感を研ぎ澄ませる。
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